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数珠が切れた!これってやっぱり縁起悪いの?どうすれば良い?
皆さんは数珠が切れたら、どのような事を思われますか?
数珠は主に僧侶がお経や念仏を唱えたりする際に使われたり、私たちも葬儀などの仏事の際に使ったりすることが主で「神聖なもの」という認識の方が多いのではないでしょうか。
また、ドラマやアニメなどでも、良くないことが起こる予兆として、靴紐が切れるなどの表現をすることも多いので、どうしても「数珠が切れたら縁起が悪い・良くないことが起こる予兆」と思われてしまう方も少なくないでしょう。
実際のところ、数珠が切れたら本当に縁起が悪いのでしょうか。
また、修理するべきなのか、新しいものを買うべきなのかも悩みどころですよね。
そこで本記事では、数珠の役割、数珠が切れたら縁起が悪いのかどうか、数珠が切れたらどうするべきなのかなどについて解説していきます。
数珠の役割
数珠とは、仏具(法具)の一つで、主にお経や念仏を唱えるときに使用するものです。
そのため、「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれます。
数珠や念珠以外にも「誦珠」や「珠数」と呼ばれることもあります。
数珠の主珠の数は108個が基本で、これが人間の煩悩の数を表しており、数珠を手に持って念仏を唱えることで、煩悩を消し去り、心を清めるご利益があると言われています。
また、数珠は厄から守ってくれるお守りであり、自分自身の分身であり、持ち主と仏をつなぐ唯一の法具ともされています。
数珠が切れたら縁起が悪いの?
前項での内容を見ても、やはり数珠は神聖なものという印象が強く、そんな数珠が切れてしまうということは「縁起が悪い」と考えてしまいがちです。
ですが、実際のところは数珠が切れることは決して悪いことではありません。
数珠が切れるということには昔から地域などによっても諸説ありますが、主に「悪縁が切れる」と言われています。
これによれば、自身の分身・身代わりでもある数珠が切れるということは、悪縁が断たれることを意味し、縁起が悪い出来事から解放される良い兆候とされています。
また、「新たなスタートを切るきっかけになる」や「願いが叶う前兆」という考え方もあります。
いずれも、良いことの前兆とされていますから、数珠が切れたかたといって「縁起が悪いのではないか」という心配はしなくて良いでしょう。
数珠が切れたらどうする?
前項で数珠が切れても「縁起が悪い」わけではないということはご理解いただけたと思います。
では、数珠が何が原因で切れてしまい、切れてしまったらどうしたら良いのでしょうか。
ここでは原因と対処法を見ていきましょう。
数珠が切れる原因
数珠が切れる原因としては以下の事が挙げられます。
- 球をつなぐ紐のゆるみやほつれ
- 球の穴の角の部分と紐の摩擦
- 保管の仕方が悪い
- 不良品だった
それぞれ見ていきましょう。
珠をつなぐ紐のゆるみやほつれ
数珠は珠を紐で繋げています。
この紐の「ゆるみ」や「ほつれ」が原因で、数珠が切れてしまうことが多いです。
これはいわゆる経年劣化によるものです。
数珠を長期間使用していると紐が徐々にゆるみ、それをそのまま使っていると紐に余計な負荷がかかり続け、やがて切れてしまいます。
また、紐の一部がほつれると、そこからどんどんほつれが広がるので、そのうち紐が切れます。
実は数珠の紐が切れるときには、珠と珠の間隔が珠1個分ほど広がり、紐の一部だけが細くなるという予兆があるので、数珠を使う際には切れる予兆がないかを確認しておきましょう。
球の穴の角の部分と紐の摩擦
数珠の珠に紐を通すための穴の角の部分が紐に接触してこすれ、この摩擦の影響で紐がほつれてしまいます。
これは仕方のないことですが、角の部分が滑らかに研磨されていないと、摩擦が起きやすく、紐がほつれやすくなり、よって切れやすくなってしまいます。
数珠を長く使うためには球を通す穴の角が滑らかに加工されているかをチェックして選ぶと良いでしょう。
保管の仕方が悪い
数珠の保管の仕方も影響してきます。
次のような保管方法は避けましょう。
- どこかにひっかけて保管する
- 日光のあたる場所での保管
- 房が折れたり絡まったりしたままの保管
数珠は、フックなどにずっと引っかけたりしていると、数珠の紐の同じ部分に負荷がかかり続けることにより、劣化が進んでしまいますので避けましょう。
日光のあたる場所に置きっぱなしにしてしまうと、房や紐が色焼けし、珠なども一緒に劣化してしまいますのでこれも避けてください。
房が折れたり絡まったりしたままの状態で保管してしまうと、房の形が崩れて変なクセがついてしまい、その部分から劣化が進みます。
数珠を保管するときは、上記のような保管の仕方は避け、箱や数珠袋にきれいに寝かせて保管するのが基本です。
不良品だった
これについてはそのままですね。
そしてこれはご自身ではどうしようもないことなので、不良品にあたってしまっては仕方ありません。
ただし、安価なものだと不良品の可能性が高くなってしまうので、なるべく三千円以上の数珠を選ぶことである程度不良品を回避することができるでしょう。
数珠が切れた際の対処法
特に葬儀などに参列していないタイミングで切れてしまうのであれば、ある程度落ち着いて対処できるかと思いますが、葬儀中、焼香などのタイミングで切れてしまうと慌ててどうしたら良いかわからなくなってしまいがちです。
焼香などのタイミングで数珠が切れた際は、まずは慌てずに数珠が無い状態でも焼香を済ませ、それからできる限り珠を拾い集めて数珠袋などにしまっておきましょう。
その後の対応としての選択肢は
- 修理に出す
- 新しい数珠を買う
の二択になります。
修理に出す
数珠が切れた場合、仏具店や専門業者に修理に出すことが可能です。
人によっては、長年使っていて愛着があったり、人から貰って思い入れがあったりすることもあるでしょう。
そのような場合は修理を依頼すればまた切れた数珠を使えるようになります。
数珠の修理にかかる費用は3千円~7千円くらいが相場で、修理には1~2ヵ月ほどです。
数珠を購入されたお店に修理に出すことをお考えなのであれば、切れた数珠の珠の穴の角の加工を一度確認してみてください。
もしも、珠の穴の角の加工が雑な粗悪品だったのであれば、そのお店は避けて違うお店に修理に出すことを検討された方が良いかもしれません。
新しい数珠を買う
前述したように数珠の修理には3千円~7千円ほどの費用がかかりますので、修理費で新しい数珠が買えてしまいます。
いっそ新しくしたいという場合は新しいものを購入しても良いでしょう。
数珠は比較的にどこでも購入することが可能です。
- 仏具店
- 百貨店
- ホームセンター
- ショッピングセンター
- 100円ショップ
- コンビニ
- ネット通販
- ふるさと納税
豊富な種類から選びたい、相談や穴の角の加工の状態などを確認しながら選びたいという方は仏具店や百貨店の仏具売り場で購入すると良いでしょう。
急ぎで数珠が必要な場合にはコンビニや100円ショップなどでも購入できます。
豊富な種類から選びたいけど、仏具店などに行く時間がなかなか取れないという方は、ネット通販やふるさと納税での購入を検討してみてください。
また、数珠を新しく購入される場合は、切れてしまった古い数珠の処分の問題がありますね。
ご自身で処分することも可能ですが、数珠は大切な仏具ですので、お寺に処分をお願いするのが理想的です。
お寺ではきちんと供養してから処分をしてくれるので安心です。
【Yahoo!ショッピングで数珠を探す】
【ふるさと納税サイト「ふるなび」で数珠を探す】
まとめ
数珠は大切な仏具です。
そのため、数珠が切れてしまうことは「縁起が悪い」と思ってしまいがちですが、どちらかと言うと良いことの兆候とされています。
ただし、数珠は自身の分身であり、自身と仏をつなぐ唯一の仏具ともされており、一人一つというのが基本的な考え方です。
長く使うためにも保管の仕方には注意しましょう。
箱や数珠袋にきれいに寝かせて保管するのが基本です。
数珠が切れてしまった際には、慌てず落ち着いて対応し、珠は可能な限り拾い集めておきましょう。
数珠は修理して使っても新しく購入しても良いので、ご自身の気持ち次第ですが、新しく購入する際の古い数珠の処分はお寺にお願いするのが理想的です。