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冠婚葬祭 【祭】の意味は?知っておきたい本来の意味や行事を解説

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「冠婚葬祭」という言葉は結婚式や葬式などの慶弔の行事を指してよく使われています。

大人であれば、1年に1回くらいは「冠婚葬祭かんこんそうさい」に触れているのではないでしょうか?

「婚 こん」や「葬 そう」は文字通りイメージもしやすく理解されてる方も多いと思いますが、「冠 かん」や「祭 さい」の漢字の意味については、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では冠婚葬祭の祭の意味や、表している行事について解説していきます。

目次

冠婚葬祭の「祭」ってどういう意味?

冠婚葬祭という言葉に使われているひとつひとつの漢字は、それぞれ慶事や弔事の儀式を意味しています。

・冠とは?

「元服」の意味を持ち、お宮参り、七五三、長寿のお祝いなど行事を表しています

・婚とは? 

「婚礼」に関わる縁談、結納、結婚式、結婚記念日などの儀式を表しています

・葬とは?

「葬儀」に関する通夜、葬式、法事などの儀式を表しています

・祭とは? 

「祖先の祭礼」の意味を持ち、お盆、正月、お彼岸などの行事を表しています

冠婚葬祭の「祭」の行事は?

冠婚葬祭の「祭」には祖先を敬い、祀るという意味があります。

下記のような、毎年決まって季節の節目に訪れる年間行事のことを表すようですね。

正月
お盆
七夕
節分
お彼岸
お中元
お歳暮
※最近では、クリスマスやバレンタインデーなども「祭」に含まれるという考え方もあるようです。

冠婚葬祭の行事その1『正月』

冠婚葬祭の行事のひとつであるお正月は年神を迎えてまつるのが基本の精神です。
玄関には門松を、神棚にはしめ縄を、床の間にはしめ飾りと鏡餅を飾ります。
初詣では早い人は除夜の鐘を聞きながら詣でますが、元旦から7日までに行けば良いとされています。
年始まわりでは親や恩師など特別にお世話になっている方の家へうかがいます。
その際、できれば暮れのうちに都合をたずねて予約しておき、2日から7日までの間にうかがうのがマナーです。年賀の品はごく簡単なもので十分ですが、お歳暮を贈っていない場合はそれに準じた品にのし紙をかけ、表書きは「御年賀」としましょう。
お年玉は親から子や孫へ。金額は子供たちの経済感覚に合わせて、だいたい一ヶ月の小遣い程度でいいでしょう。

行事その2『お盆』

冠婚葬祭の行事のひとつであるお盆は、正式な仏教用語では盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、亡くなった人を祀る儀式である。お盆の期間は地域によっても異なるが、7月13日、または旧暦の7月13日にあたる8月13日から4日間行われるのが一般的とされています。

冠婚葬祭のお盆の由来

母親が極楽へ行けず、餓鬼道という場所で苦しんでいるのを知ったお釈迦様の弟子のひとりが、お釈迦様の教えの通りに7月15日に供物をささげて供養を行ったところ、その母親は極楽浄土に行くことができたそうです。お盆はこの話がもとになり現在まで受け継がれているそうです。

冠婚葬祭のお盆のしきたり

冠婚葬祭の行事のひとつであるお盆は、祖先の霊がこの世に戻ってくる期間とされています。13日の午前中には精霊棚(盆棚)にキュウリとナスでつくる精霊馬・精霊牛をお供えし、盆提灯を飾るなどしてお迎えの準備をします。祖先が迷わずに戻ってこられるように「迎え火」を焚いて迎えるのが一般的です。

16日に焚く「送り火」は、先祖の霊を送るための儀式である。地域によっては精霊流しや灯篭流しなどの儀式が行われるところもあります。

行事その3『七夕』

冠婚葬祭の行事のひとつである七夕は、7月7日天の川をへだてたひこ星とおり姫とが年に一度出会うという星祭りの日です。現在では6日に七夕飾りを用意し、夜のうちに軒先に飾るのが一般的です。

七夕飾りとは、笹竹に願いを書いた短冊や折り紙細工などを結び付けたもので、願い事は自由に書いてかまいません。

また庭先やベランダに、裁縫の糸や天の川を思わせるそうめん、瓜や茄子、果物などを供えるのもいいでしょう。夕食にはお供えものと同じく、そうめんを食べる地方があります。

七夕飾りは7日の夜には軒先から下ろし、ゴミとして処分しましょう。

行事その4『節分』

冠婚葬祭の行事のひとつである節分は、立春の前日の2月3日に行われる、厄神を追い払って福を招く行事であります。古代の中国で行われていた「鬼やらい」という儀式が日本に伝わったものといわれています。

節分という言葉は、季節が移り替わる節目の日を意味していて、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日の年4回ありますが、現在では立春の前日の節分の儀式だけが残っています。昔は立春が新年の始まりで、立春の前日の節分は現在でいう大みそかのようなものであったため、ほかの節分よりも重視され現在まで受け継がれているそうです。

地域によって節分のしきたりには違いがありますが、年男、年女、厄年の人、一家の長などが「鬼は外」「福は内」といって家の中に豆をまきます。その後自分の年と同じ数の豆を食べ、1年間の無病息災を祈るのが一般的とされています。

行事その5『お彼岸』

冠婚葬祭の行事のひとつであるお彼岸は、春分の日と秋分の日を中心に、前後3日ずつの合計7日間にわたり行われます。
先祖の供養をする仏教行事の一つです。

代表的なのがお墓参りで、お墓のまわりをきれいに掃除したり、お菓子やフルーツを供えて合掌礼拝します。寺院の中にお墓がある場合は、寺院にも立ち寄ってお参りしましょう。お経料は必要ありませんが、昔はお米や野菜を納めたものなので、そういった品物に代えて「御供物料」として3000円~5000円くらい包みます。のし袋は黄白の水引で。

また仏壇のある家庭は仏壇を掃除し、お彼岸中は朝晩灯明をともし線香を立ててお参りをします。お寺やお墓が遠くてお参りに行けない場合は、自宅に僧侶を招いて読経してもらいましょう。僧侶には「御布施」と「お車料」を包んで渡します。

行事その6『お中元』

冠婚葬祭の行事のひとつであるお中元は、7~8月の間にお世話になった人に感謝の気持ちを込めて送る行事です。これも冠婚葬祭の行事のひとつなのです。

お中元はもともと中国の風習のひとつで、中国では7月15日を「中元」とし先祖を供養する日だったことに由来しているそうです。もともとは親類にお供え物を配る習慣だったそうですが、現在はお世話になった目上の人に目下の人から贈る儀式として定着しています。目下の人から目上の人にお中元を贈った場合、お返しをする必要はないですが、友人や兄弟に贈った場合には、同じくらいの品物でお返しするのが一般的です。


お中元を贈る時期は?

冠婚葬祭の行事のひとつであるお中元は、地域によって贈る時期が大きく異なっているため、ほかの地域の人に贈る場合には失礼にならないよう注意が必要です。
東北・関東 7月初旬~7月15日
北海道・東海・関西・中国・四国 7月中旬~8月15日
九州 8月1日~8月15日
北陸 地域によって異なる
沖縄 旧暦の7月15日まで

お中元を贈る時期が過ぎてしまったときは

お中元は基本的には毎年贈るものです。もしも送る時期が遅くなってしまったら、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈るとよいでしょう。暑中見舞いは立秋にあたる8月7日まで、それを過ぎたら8月31日までは残暑見舞いとなります。目上の人に贈る場合には「残暑伺い」と書いて贈るのがマナーです。

行事一覧

冒頭でも説明されてるとおり、冠婚葬祭の「祭」には祖先を敬い、祀るという意味があります。下記のような、毎年決まって季節の節目に訪れる年間行事のことを表すことです。

月別行事一覧

行事
1月 元旦
初詣
正月、年始挨拶、寒中見舞
松の内
七草粥(人日の節句)
鏡開き
小正月
2月 節分
針供養
3月 ひな祭り(上巳の節句)
春の彼岸
5月
端午の節句
母の日
6月 父の日
7月
お中元・暑中見舞(残暑見舞)
七夕祭
土用(土用の丑)
8月
お盆
お月見(中秋の名月)
9月
菊の節句(重陽の節句)
敬老の日
秋の彼岸
11月 七五三
12月 お歳暮・お年賀・寒中見舞
大晦日

冠婚葬祭の「祭」まとめ

今回この記事では冠婚葬祭の祭の意味や、祭の行事について解説しました。
「祭」がどのような意味かわかりましたね。
簡単に言うと、1年の間の季節の節目の行事の事だったのですね。

繰り返しになりますが、祭には先祖を祀るという意味があり、お盆や節分のような毎年行われる年中行事のことを表しています。現代では省略されている行事も多いが、日本の古くからの伝統を次の世代へ受け継いでいくためにも、大切にしたい儀式ですね。

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