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初詣に行ってはいけない日はある?いつまでに行けば良い?初詣お参りの意味と作法を解説

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初詣に行ってはいけない日はあるのでしょうか?今まではあまり気にしてなかったけど、喪中でも初詣は大丈夫なのだろうか?例えば仏滅の日は?そもそもは初詣はいつまでにいけばいいんだろう?行ってはいけない日はあるの?今年は忙しくて行けなさそう…など、今さら聞けないなんて疑問もあるのではないでしょうか。

毎年、新年を迎えると出かける初詣ですが、行ってはいけない日はあるのでしょうか?何日までに行くのが正しいのでしょうか? 初詣は三が日に行かないといけないと思う方も多いのかもしれません。

この記事では、初詣の行ってはいけない日や、期間・基本的なマナーから・作法、地域ごとの違いやおすすめの時間帯について紹介していきます。

目次

行ってはNGな日は?

結論からお話させていただくと、明確に行ってはいけない日というのは特にないそうです。
例えば、「仏滅」の日。仏滅は六曜の中で最も縁起が悪い日なのに、初詣へ行くのは不安になりますよね。
解説していきます。

仏滅の日の参拝は?

初詣参拝のお日柄はいつがいいのか、やっぱり暦の上でいいとされる日がいいのか、気になったので調べたところ、暦の上で良い日、大安や仏滅などは関係ないそうです。
神社は心が赴いたときに参拝に出かけるのが良いそうです。

そもそも、初詣は日本の神道・仏教の行事なので、中国から来た六曜とは関係性がないため、気にしなくていいということだそうです。

日本では第二次世界大戦後以降、六曜がカレンダーに掲載されるようになり一般的に取り入れられるようになりました。
そのためいつ何を行うべきか、いつを避けるべきかを決めるための基準となっていきました。
ですが、神道では「六曜の考え方は俗信で、実際の神道の考える吉凶とは関係はない」として六曜に対して公式に否定的です。
日本の仏教でも「本来は仏教とは何の関係もない」と六曜に対して否定しています。
基本的な仏教の教えは「自我を捨てることで心を鍛錬し解脱を目指」としていますが、六曜は「吉凶を占いまだ起きてはいない未来の幸せを願ったり、不幸を回避する」俗世的なものとされているため、仏教の考え方とは真逆の観念となります。
六曜は俗信として近代を中心に特に広まった観念ですので、仏滅であっても神社やお寺に初詣やお参りやご祈祷に行くことはなんの問題もないそうです。

喪中の参拝はしても問題ない?

身近な人が亡くなってしまった場合、喪に服すことで、亡くなってしまった人の死を偲びます。その期間は喪中と言われています。
喪中の期間は、新年の挨拶やお祝い、年賀状を送ることなどを控えた方が良いというのは、よく聞く話ではないでしょうか。

ですが、喪中の初詣はどうなのかというのは、分からない人も多いかもしれません。
喪中なのだから、控えた方が良いのか、それとも行っても大丈夫なのか。実際のところはどうなのかを知っておきたいところですね。

喪中に初詣はNG?

実際のところ、喪中でも神社やお寺への初詣は可能です。
ただし喪中の神社への初詣に関しては、いくつかの条件付きになります。

神社に関しては、忌中の参拝が望ましくないと言われているためです。
したがって、喪中の中でも、死後まもないうちの一定期間である忌中においては、神社への参拝は控えた方が良いでしょう

忌中とは?

忌中とは、外出や外交的な行動を慎む期間になり、亡くなった方との関係によってその日数が変わります。
現在では撤廃されていますが、明治7年に出された太政官布告では、忌中と喪中の期間について細かく定められていたそうです。

現在でもその期間は1つの目安として使われており、例えば、仏教では父母が亡くなった場合、49日間が忌中期間となるという考えが定着しています。
また、宗派によって異なりますが、死後から49日目に、故人が極楽浄土へと旅立てるかどうかの裁きがくだると言われています。
四十九日の法要が行われ、その後、忌が明けると考える場合が多いようです。
このように、仏教の場合には49日が忌明けの目安となっています。
一方、神道でもまた、亡くなった人との関係によって忌中の時期が異なります。
諸説あるようですが、忌中期間は父母が亡くなった場合が最も長いと言われ、50日間です。
忌中の間には、お祝い事や祭りなどにはなるべく参加せず、静かに過ごすのが望ましいと言われています。
その後、神式では五十日祭が行われ、忌明けとなります。
神式の場合、神社に参詣する目安となるのが、この五十日祭です。
五十日祭以降であれば、神社へ参詣することが可能になります。
ただし、神社はそれぞれの地域に根付いた信仰により、忌中の考え方が違う場合もあるようです。

お寺への参拝は喪中、忌中問わず問題ない

一方で、お寺への参拝は喪中、忌中問わず、問題ないと言われています。
そのわけは、神社とお寺で死への考え方が違うからです。

例えば、お寺では、お正月に参拝することを故人や先祖に新年の挨拶をしにいく、という捉え方をします。
また、お寺の根拠となっている仏教には、死を穢れとしてとらえる考えはありません。
ですから、忌中であっても、問題なくお参りすることができるのです。
お寺の中でも、特に浄土真宗では、死を成仏として捉えているため、喪中という考え方そのものがないようです。
このような理由から、初詣することができます。
ですから、忌中に初詣をしたいと考えている方は、お寺で行うと良いでしょう。
お墓のあるお寺への参拝であれば、お墓参りも行うこともできますし、お寺を詣でることは、先祖の供養にもなることでしょう。

忌中で神社での初詣がNGな理由

お寺では、忌中であっても行ってもいい、と言われている初詣ですが、では、なぜ神社では、忌中の初詣がいけないと言われているのでしょうか?
それは、神社での死へのとらえかたが関係しているからだそうです。神社では、その根拠となっている神道から、死を穢れとしてとらえています。
そのため、死に触れて間もなく、穢れが残ってる忌中のうちには、神社の敷地内に踏み入れることは、神域に穢れを持ち込むことになるため、望ましくないと考えられているのです。
「穢れ」というのは、一般的な意味の汚れという意味の穢れではなく、「気枯れ(ケガレ)」とも書き、気が枯れた状態であることを言います。ですから、死は気が枯れてしまった状態を指し、故人はもとより、その死に触れ悲しみに打ちひしがれている遺族も、悲しみに沈みこみ、気が枯れている。
つまり穢れてしまっているという考えです。
こうした理由から、穢れが残っている忌中の間には、神域である神社に詣でることや、神棚を拝むことが望ましくないと言われています。
さらに、神社にまつわるもろもろの慶事も避けた方が良いと言われているのだそうです。

初詣は何日までに行けば良い?

毎年、新年を迎えると出かける初詣。
たくさんの人が神社を訪れますが、このご時世、特に「密」を避けたいですね。
そもそも人混みが苦手でという方も結構多いのではないでしょうか。初詣は元旦に、遅くとも3が日に行かないといけないイメージがありますが、どうなのでしょうか?期日についてみていきます。

初詣に適した期間と時間帯はある?

実は、特に決まりはないようです。
初詣とはそもそも、その年の最初に寺社にお参りすることですから、いつまで行かなければいけないというものではありません

もともと初詣とは、氏子の家庭の家長が、大晦日から元日にかけて氏神さまをまつる神社にこもる「歳籠り(としごもり)」に由来するとされ、徐々にその風習が変化して、元日だけにお参りするようになったのだそうです。

初詣に適した期間

一般的にはやはり元旦、三が日の間にいく人が多いでしょう。
また「松の内」までに、とも言われています。松の内は地域によって違いがあり、東日本では1月7日まで、西日本では1月15日まで、九州の一部では7日のところもあります。

また、旧暦を目安にするという人も。旧暦では、新しい年の始まりを立春としていました。
2021年の立春は2月3日。そのあたりを目安にするのもいいでしょう。

初詣に適した時間

時間に関しても決まりはありません。
午前中は大体混み合いますから、同じ三が日でも、訪れるのを午後にずらすだけで人混みの具合はずいぶん変わるでしょう。

神社は門がないところが多いので、1日中お参りすることは可能です。
しかし、授与所や祈祷所は時間が決まっていますから、お守りや御朱印を受けようとする場合には、確認してから受付時間内に訪れましょう。

初詣に行かなくても大丈夫?

お正月のメインイベントである初詣。しかし、行きたくても様々な事情で行けない方もたくさんいらっしゃると思います。参拝しなかったら、今年1年良くないことが起きる?初詣に行かない人ってどれくらいなんだろう?など不安に思う方も多いと思います。

とあるアンケートによると、初詣に行く割合は56.6%、行かない割合は43.4%という結果だそうです。半数近くが初詣には行かない、ということですね。この数字は意外で驚きですよね。
参拝できない理由は様々ですが、以下の理由が多いようです。
・年末年始が仕事で忙しい・とにかく人混みが苦手・病気や怪我等の体調不良・子どもが生まれたばかり

参拝できない理由は人それぞれで、無理にお寺や神社へ行く必要はないので大丈夫です。体調が悪い場合などはゆっくりとお正月を過ごし、休み明けに備えましょう。

初詣に行かないと運気が下がったり、悪いことが起きるかも?と思うかもしれませんが、そんな心配は全くないそうです。上述の通り、初詣とは新しい年が明けてお寺や神社へ初めてお参りし、旧年を無事に過ごせた感謝を伝え、新年の無病息災を祈願することです。
おみくじを引いたり、お守りを受けたり、甘酒を飲んだりと楽しいイベントもありますが、参拝できなくても、新年の抱負を伝えたり、ご利益を授かる行いは他にもあります。

現在では「分散参拝」や「リモート参拝」という方法も

現在のこの状況下で、コロナ対策などから、これらの時期に集中しない様にと、神社やお寺側もさまざまな配慮をしています。
例えば“幸先詣”とし、年明けではなく、年内のうちに初詣を済ませ幸先の良い新年を迎えましょうというものであったり、“分散参拝”や“リモート参拝”なども神社によってはあるそうですね。

コロナ対策などに関係なく、上述の通り、人それぞれに事情があるでしょう。
何日までに行けばいいなどの決まりはなく、それを決めつけることもできないと思います。

心穏やかに詣れるときに、心から感謝の気持ちを持って参れば良いと思いますし、実際にその場に行くことができない場合は、自分がいる場所から感謝と自分の思いを心の中で唱えたら良いでしょう。

初詣の作法・マナー、正しいお参りの方法

意外と知っているようで知らないお参りの作法。
お正月を前にしっかりとおさらいしておきましょう。

1:手水舎で手や口を清める

鳥居前で服装をただし、一礼して境内へ入ります。
帽子やマフラーはこの段階で外しましょう。
※「一礼してから、神様の通り道である真ん中を避けて、鳥居の端をくぐる」のが基本
※鳥居の左端を通る時には左足から、右端を通る時には右足から踏み出すこと。神様の領域に遠い足から進むのが、決まり事

次に、手水舎で手や口をしっかり清めます。
手順は次の通りです。

(1)右手に柄杓を持ち、左手を洗う
(2)柄杓を左手に持ち替えて右手を洗う
(3)再び、柄杓を右手に持ち替えて、左手で水を受けて口をすすぐ。柄杓に口をつけないように注意してください
(4)左手の手のひらを洗う
(5)柄杓を縦にし、自分が持った柄の部分に水を流し、元の位置にもどす

(1)~(5)までの工程を、柄杓1杯の水で行いましょう。

2:古いお札やお参りを奉納する

次に昨年お世話になったお札やお守りを奉納しましょう。
できれば、昨年受けた神社へお返しするのが理想ですが、難しい時には別の神社へ持って行ってもいいようです。

3:本殿でお参りをする

いよいよ、お参りです。手順を解説します。

(1)神前に向かって立ち、姿勢を正す
(2)賽銭を入れる
(3)鈴を鳴らす
(4)もう一度姿勢を正す
(5)二拝二拍手一拝の作法で拝む

(5)の「二拝二拍手一拝」とは、2回お辞儀をし、2回拍手をしてからお祈りをし、お祈りが終わったら1回お辞儀をする、ということです。こちらは神社での拝礼です。
寺院では拍手をしませんので、(5)の部分は合掌して静かに祈りましょう。
これでお参りは終わりです。
お参りを済ませたら、お札やお守りを受けたりおみくじを引いたりしましょう。
新年限定のご朱印を授けるところも多いので、ご朱印帳も持っていきましょう。

引いた後のおみくじはどうするのが正解?

引いた後のおみくじは、境内の木に結んで帰る人が多いですよね。
でも、実はこれも絶対ではありません。
神仏からのありがたいメッセージなので、持ち帰って常に身につけていてもいいのです。

また、凶の場合には、利き手でないほうの手で結ぶと、吉に転じるとも言われていますね。

まとめ

ここまで、行ってはいけない日・いつまでに行けば良いかなど解説してきました。
最後にまとめます。

・基本、初詣にいってはいけない日はありません。喪中でも神社やお寺への初詣は可能です。ただし、神社に関しては、忌中の参拝が望ましくないと言われています。したがって、喪中の中でも、死後まもないうちの一定期間である忌中においては、神社への参拝は控えた方が良いでしょう。
一方で、お寺への参拝は喪中、忌中問わず、問題ないと言われています。

・初詣に行く期間にも、特に決まりはありません。一般的には1月1日から3日までの「三が日」中、または1月7日までの「松の内」中(関西は1月15日まで)に行く方が多い。この期間ですとお寺や神社でも正月行事を行っているでしょう。お寺や神社によっては旧正月の2月初旬頃まで正月行事を行っている場合もあります。 

・初詣の参拝時間に関しても特に決まりはありませんが、多くのお寺や神社では夜間は授与所や社務所、売店などが閉まっている可能性もあります。門の開閉時間によっては中に入れない場合もあり、朝の8時から夕方の17時頃までの参拝がおすすめです。三が日、松の内中は夜まで参拝ができる場合もあります。

・初詣の参拝客で一番混み合うのは1月1日、特にお昼前後が一番混み合います。初詣の時期にこだわりがなく混雑を避けたいという方は正月三が日が過ぎた1月4日以降にお参りすると良いでしょう。三が日にお参りする場合は午後にずらすだけでも多少違うでしょう。

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この記事を書いた人

幼少期の頃から当たり前の文化として存在していた、祭や七夕などのイベントが大好きで、お祭り行事に関する知識を深めていました。
歴史や意義を知る事で、よりお祭りが楽しめるように私の知識を執筆します!

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