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【七回忌】っていつのこと?法事はどうすれば良いの?
七回忌は年忌法要の中で3回目に行う法要で、大切な供養の日の一つです。
ですが、忌日や年忌法要の数え方は普段あまり馴染みもなく、よくわからないという方も少なくないでしょう。
「七回忌っていつ?7年後?」
「いつまでにやるものなの?」
などの疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では七回忌法要はいつ行うのか、準備はどうするのか、また、マナーなどについても解説していきます。
七回忌を無事に迎えられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
七回忌とは?その時期はいつ?その他の年忌法要の時期は?
七回忌とは、数ある「年忌法要」の一つです。
年忌法要とは、定められた年の命日に行う追善供養のことを言います。
ここでは七回忌にはどのような意味があるのか、また、その時期などについてみていきましょう。
七回忌の意味と数え方
七回忌は、故人が亡くなってから6年後の祥月命日(しょうつきめいにち)のことを言います。
「ななかいき」と読んでも「しちかいき」と読んでも問題ありません。
祥月命日は、亡くなった日(命日)と同じ月・同じ日にちの日のことを指します。
仮に9月14日に亡くなった場合は、毎年9月14日が祥月命日です。
そして、祥月命日は亡くなったその日を1回目の祥月命日として数えます。
よって、逝去日が一回忌、1年後が二回忌、2年後が三回忌となり、七回忌は6年後になります。
ですが、一回忌法要や二回忌法要は行いませんし、最初に行う年忌法要は亡くなってから1年後に行う「一周忌」なので、ややこしく思われる方も少なくないでしょう。
ですので、以下に年忌法要と行う時期をまとめますので確認してみてください。
年忌法要一覧
年忌法要 | 時期 |
---|---|
一周忌 | 1年後 |
三回忌 | 2年後 |
七回忌 | 6年後 |
十三回忌 | 12年後 |
十七回忌 | 16年後 |
二十三回忌 | 22年後 |
二十七回忌 | 26年後 |
三十三回忌 | 32年後 |
三十七回忌 | 36年後 |
四十三回忌 | 42年後 |
四十七回忌 | 46年後 |
五十回忌 | 49年後 |
百回忌 | 99年後 |
百回忌までありますが、故人が亡くなって99年後ですから、先祖代々語り継がれている家庭などでない限り、百回忌まで執り行われることは近年ではほぼ無いでしょう。
また、多くの宗派では三十三回忌や五十回忌をもって弔い上げとされており、三十三回忌を「年忌明け」として弔い上げになるのが一般的です。
七回忌法要の準備・内容・流れは?
前述までを見てもわかるように、七回忌では僧侶に依頼し法要を営むのが一般的な風習で、七回忌に行う法要を七回忌法要と言います。
こういった年忌法要は故人が亡くなってからの年数が経過するにつれて小規模になっていく傾向があり、七回忌法要になると、家族や主な親族のみが集まるケースが多くなっています。
ここでは七回忌法要の準備はどのように進めたら良いか、また、どのような流れや内容で行われるかを見ていきましょう。
法要の準備はいつから始める?
七回忌法要の準備を始めるタイミングは、諸々の手配を逆算して考えると、2か月前あたりからを目安に準備に入ると良いでしょう。
法要の準備は家族だけで完結するものではなく、僧侶や出席者、会場や食事など関係する業者の都合などもありますので、余裕をもって準備に取り掛かれると安心です。
準備すること
では、七回忌法要を営むにあたって、どのような準備から始めれば良いのでしょうか。
七回忌を営む段階では、既に一周忌や三回忌などの法要を経験済みでしょうし、法要の内容に大きな違いもありませんが、漏れなどの無いようにおさらい程度に確認しておきましょう。
招く人を決める
法事・法要の規模など、どのように行うかは各家庭によっても方針がある場合も少なくないでしょう。
一般的には、三回忌までは知人や友人などを招いたり比較的大きめの規模で行い、七回忌以降は家族や主な親族のみなど、小規模で行うことが多いようです。
予算などもあるでしょうし、招く人数により会場の規模も変わってきますから、どの程度の規模でどこまでの人を招くか家族で相談して早めに決めておくと良いでしょう。
日時と場所を決める
ある程度の人数規模が見えたら、日時を決めなければならないでしょう。
家族の都合のほか、寺院や僧侶の都合、会場の空き状況などから日時を調整することになります。
七回忌の会場としては、自宅・寺院・法事会館などが選ばれることが多くなっています。
食事の手配をする
法要が終わったら、集まった人たちで食事をするのが一般的です。
法要後の食事は「お斎(おとき)」と呼ばれます。
会場に仕出し料理を頼んだり、料理店を予約したりして食事の手配をしておきましょう。
僧侶へのお布施を用意する
七回忌法要は僧侶の読経が主になります。
菩提寺のある方は菩提寺に、菩提寺の無い方は葬儀や法事・法要を依頼した寺院にお願いするのが一般的です。
僧侶へのお礼は、お布施・お車代に加えて、僧侶が食事を自体した場合には御膳料もお渡しします。
それぞれの金額の目安は以下の通りです。
- お布施:30,000円程度
- お車代:5,000~10,000円程度
- 御膳料:5,000~20,000円程度
お供え・供花を手配する
お供え物や供花は、法要の前日までには用意できるように手配をしておきましょう。
用意するものは、線香・お花・お茶・お茶菓子・果物などで、法要後はそれぞれ持ち帰るのが一般的です。
返礼品を手配する
七回忌法要の返礼品も、他の法要と同様に出席さが持参する香典へのお返しになります。
金額の相場は、いただいた香典の額の3分の1~2分の1程度と言われています。
ただ、法要後の会食の場でお渡しするので、2,000円~5,000円程度の品を選ぶことが多いようです。
品物は石鹸・タオル・食品などの日用品やカタログギフトなどが良いでしょう。
のし(掛け紙)は「志」や「粗供養」などとし、黒白か銀の結び切りの水引を選びます。
法要はいつまでに行うべき?
ここまでは七回忌法要を営むにあたっての準備についてみてきました。
では、実際に七回忌法要はいつまでに行うべきなのでしょうか。
祥月命日に行いたくてもなかなか調整が難しい場合も少なくないでしょう。
そのような場合に日程は前倒しすべきなのか、先送りにするべきなのか、など悩まれている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、七回忌法要はいつまでに行うべきなのか見ていきましょう。
祥月命日当日が原則
七回忌法要は亡くなってから6年後の祥月命日に行うのが原則ですので、可能な限り祥月命日当日に行えるのに越したことはありません。
ですが、現実問題として当日に執り行うのはなかなか難しいでしょう。
仮に家族が祥月命日に都合がついたとしても、家族以外の参加者の都合や寺院・僧侶の都合、会場の空き状況などによって調整が必要になることも少なくありません。
そのような場合には、祥月命日を守ることよりも関係者が参加しやすい日程を優先して行うのが通例です。
前倒しにするか先送りにするか
祥月命日に七回忌法要が行えない場合、日程は前倒しにするべきなのか、先送りにするべきなのか、という悩みも出てくるでしょう。
全国的には「法要を先送りにすることは、故人をないがしろにするようで失礼だ」という考えから、祥月命日の都合が悪い場合には日程を前倒しに調整するケースが一般的です。
ですが、地域によっては「先送りにしてでも十分な準備をして、多くの参加者が集まって法要を行う方が良い」という考えから無理に前倒しにするのではなく、日程を先送りにするのが通例となっているケースもあります。
前倒しにするか、先送りにするかなど悩まれるようであれば、菩提寺や法要を依頼する予定の寺院、葬儀社などに相談してみると良いでしょう。
以下の窓口でも葬儀や法要についての相談が可能なようですので、相談先にお困りの際はご活用ください。
法要の内容・流れ
ここまでは七回忌法要の準備や日程について見てきました。
実際に七回忌法要を行う際のの内容や流れについては、地域や宗派の習わし、寺院や家族の意向などによっても変わってきますが、ここでは一般的な七回忌法要の流れの一例をご紹介します。
- 会場に集合
- 一同着席
- 法要開始
- 僧侶による読経・焼香
- 家族・親族・他出席者による焼香
- 僧侶による法話
- 法要終了
- 会食(お斎)
- 解散
七回忌に関するマナー
ここでは七回忌法要を営むにあたって覚えておきたいマナーと、七回忌法要に出席する場合に覚えておきたいマナーを解説していきます。
双方が不快な思いをせず、無事七回忌法要を迎え、終えられるよう、マナーについてもしっかり確認しておきましょう。
連絡はいつまで?法要案内のマナー
七回忌法要の日時や会場が決まったら、出席をお願いする方々に法要の案内をすることになります。
家族や親族だけで行うことも多いですから、わざわざ改まって案内状を送ることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、大切な供養ですから、適切なマナーを守って案内できるようにしておきましょう。
連絡いつまでにするのが適切?
出席者に日時や会場の案内をする際は、遅くても法要を執り行う日の1か月前には済ませておくようにしましょう。
直近の案内になってしまうと先方も都合をつけにくくなってしまいますし、失礼ない印象をあたえてしまうかもしれません。
また、会食の席を設けたり、返礼品を用意したりもするので、施主側としても、早めの段階で出席人数を把握しておく必要があります。
メールやメッセージアプリの連絡でもいいの?
近年ではメールやLINEなどのメッセージアプリを利用して七回忌法要の案内をするケースも増えているようです。
メールやメッセージアプリで案内をする場合は、家族や近しい親族相手であれば失礼には当たらないでしょう。
メールやメッセージアプリでの案内であれば、先方も確認したいことがあればすぐに返信して確認できることもあり、日時や会場の伝え間違いなどが起こりにくいというメリットもあります。
一方で、高齢の方など、スマートフォンやパソコンの取り扱いが不慣れな場合もあることには配慮が必要でしょう。
電話で案内する場合は?
電話で案内するケースも多いようです。
電話での案内であれば、先方の都合なども直接聞くことができるというメリットがあります。
一方で、聞き間違いなども起きやすいですから、お互いに重要事項については復唱しあうなどして、認識の相違が起きないように注意しましょう。
案内状は送らなくてもいいの?
昔は親戚付き合いも幅広かったため、七回忌に招く人は普段からお付き合いのある人たちばかりとは限りませんでした。
そういった事情からも、案内状を送付することが丁寧な方法として一般的でした。
ですが、近年では家族や親族の規模も小さくなっており、ましてや七回忌となると、家族と主たる親族のみで営む傾向にあることから、案内状を送付するケースは少なくなっています。
もちろん、案内状を送ることが不適切ということではありませんし、丁寧な方法ではありますので、案内状を送られるのであればそれでも良いでしょう。
お返しはいつ渡すの?返礼品のマナー
七回忌法要では、多くの場合参、加のお礼と香典のお礼を兼ねて返礼品を用意します。
では、七回忌の返礼品はいつお渡しするのが適切なのでしょうか。
返礼品とはその名の通り「礼に対してお返しする品」ですから、マナーに沿った対応ができると良いですね。
ここでは返礼品をお渡しするタイミングや内容について見ていきましょう。
法要当日に渡すのが一般的
返礼品を渡す際には決まった対応方法はありませんが、七回忌法要の当日にお渡しするのが一般的です。
当日渡すさいのタイミングについては、法要がすべて終了し、解散する際にここに手渡しして見送るのが多いようです。
後日改めて返礼品を贈る場合
法要当日に返礼品を渡すのが一般的ですが、返礼品に見合わないような高額な香典を受け取った場合などは、当日お渡しした返礼品に加えて、なにかお礼の品物を贈るようにすると良いでしょう。
贈るタイミングとしては、法要後、一週間以内に手配をしましょう。
お返しの手配はお早めに
お返しは、葬儀社・返礼品業者・贈答品店・百貨店などで手配をするのが一般的ですが、必ずしも希望する品物の在庫があるとは限らず、早めに注文しないと手配が間に合わない可能性も考えられます。
ですから、余裕をもって七回忌の2週間ほど前には注文を済ませておくと良いでしょう。
御礼状を注文する場合も同様です。
七回忌に出席する際のマナー
ここまでは七回忌法要の施主側のマナーや注意点について見てきましたが、七回忌に出席する際はどのようなことに気をつけて臨めば良いのでしょうか。
七回忌法要は儀礼の場ですから、マナーをしっかりと守ることは重要なことです。
当日に慌てたり、恥ずかしい思いをしたりしなくて済むように、出席する際のマナーも心得ておきましょう。
数年に一度の故人を偲ぶ大切な法要ですから、七回忌にふさわしい対応ができるようにしておきたいものですね。
出欠の連絡はお早めに
七回忌法要の案内を受けた際には、日程を確認のうえ、なるべく早めに出欠の返答をしてください。
施主は出欠の連絡をもとに、会食の料理や返礼品の注文数を決めることになりますから、そういった点にもしっかり配慮するようにしましょう。
服装
服装については、七回忌以降であれば遺族やそのほかの参列者も、礼服や地味な色の平服でも良いでしょう。
それでもどのような服装をすれば良いのか心配な場合は、参加する人と相談して合わせていっても差支えはありません。
香典の金額
法要に出席する際には香典を用意します。
香典の金額は3,000円~50,000円が相場で、故人との関係性や、法要後の食事に参加するかどうかなども考慮しながら決めましょう。
香典の目安を以下の表にまとめますので参考にしてみてください。
関係性 | 相場 |
---|---|
親族 | 10,000~30,000円程度 |
友人・知人 | 5,000~10,000円程度 |
夫婦などでまとめて渡す場合 | 二人で20,000~50,000円程度 |
金額に多少の幅がありますので、故人との関係性が自分と近しい方と相談して金額を合わせておいても良いでしょう。
会食に参加する場合に上乗せする金額は5,000円~10,000円ほどが相場です。
また、香典袋(不祝儀袋)を購入すると、「御霊前」や「御仏前」などと書かれた表書きが付属していることが大半です。
七回忌の場合は「御仏前」を選ぶようにしましょう。
まとめ
七回忌とは、亡くなってから6年後の祥月命日のことを指し、七回忌に行う年忌法要を七回忌法要と言います。
この七回忌法要を略して「七回忌」と呼ぶことも多くなっています。
七回忌はいつなのか数え方に戸惑うこともあるかもしれませんが、亡くなった日が1回忌になることを覚えておくと良いでしょう。
前述した年忌法要の表を見てもわかるように、基本的に「〇回忌」の「〇マイナス1年」でも数えられます。
七回忌法要の準備については、諸々の準備から逆算して、2か月ほど前から余裕をもって進めておくと安心でしょう。
祥月命日当日に営むことが難しいようであれば、全国的には前倒しで執り行うのが一般的ですが、地域によっては先送りの方が良いとされている場合もありますので、悩まれたら菩提寺や依頼する僧侶、葬儀社などに相談すると良いでしょう。
七回忌やその他の法要にあたっては、数年に一度の故人を偲ぶ大切な場ですから、施主の立場でも出席者の立場でもマナーを守って適切な対応ができるようにしておきましょう。