本記事にはプロモーションが含まれている場合があります
無宗教(無宗派)葬儀に数珠は必要?
葬儀と聞くと僧侶が読経をし参列者が順に焼香する光景を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。
これは所謂「仏式葬儀」で、仏教式の葬儀になります。
信仰している宗教や宗派によって葬儀の形式は異なり、神道を信仰していれば神式葬儀、クリスチャンであればキリスト教式の葬儀を執り行うのが通例です。
しかし、昨今では日本人の多くが無宗教であるといわれており、2018年にNHKが実施した調査では62%の人が「新興宗教無し」と回答しています。
現在日本人の過半数は宗教の信仰をしていないのです。
信仰をしていなくても、故人や先祖が信仰していた宗教に習って葬儀が執り行われることが多いのですが、近年では「無宗教(無宗派)葬儀」が選ばれることも増えてきています。
仏式葬儀では数珠を持ち参列するのが一般的ではありますが、この「無宗派(無宗教)葬儀」では数珠を持つ必要はあるのでしょうか。
本記事では「無宗教(無宗派)葬儀」とは何か、数珠は必要なのかについて解説していきます。
無宗教(無宗派)葬儀とは
無宗教葬儀は「自由葬」とも呼ばれます。
特定の宗教・宗派の決まった形式での葬儀を執り行わないので、僧侶などの宗教者による読経や説法、参列者による焼香なども行いません。
読経の代わりに黙祷、焼香の代わりに献花を行うことが主流です。
また、故人が好きだった音楽を流したり、プロに司会やナレーションを依頼したりなど、自由なスタイルでの葬儀ができます。
ただ、仏式葬儀の馴染みが深い方がまだまだ多いので親族や関係者からの理解が得られなかったり、自由度が高い分内容をなかなか決められなかったりすることもあるようです。
そのため、葬儀社と相談しながらプランを考えていくと良いでしょう。
無宗教(無宗派)葬儀に数珠は必要?
数珠は仏教においての大切な法具であり、主に読経や焼香をするときに使用するものです。
そのため、「仏式葬儀」ではなく、基本的に読経や焼香も行わない無宗教葬儀においては数珠を持参する必要はありません。
ただ、ご自身が仏教徒で無宗教葬儀に参列する際、「どうしても数珠を持参したい」という場合は「持参してはいけない」ということではありませんので、持参すること自体は問題ありません。
その場合は数珠は出さずにポケットやバッグなどにしまっておきましょう。
まとめ
現在の日本では宗教の信仰をしていないという人が過半数を超えており、これにより無宗教葬儀が選ばれることが増えてきています。
数珠は仏教においての法具であり、主に読経や焼香をするときに使用するものです。
そのため、仏式・神式・キリスト教式などの宗教の儀礼に習った葬儀ではない無宗教葬儀においては、数珠を持参する必要はありません。
しかし、日本では信仰の自由が保障されていますので、自身が進行している宗教において意味の強い道具を「持参してはいけない」「持参しなければならない」という強要をすることはできませんから、「数珠を持参したい」という方は数珠を持参しても構いません。
ただし、その場合に数珠を使用する場面はありませんので、数珠はポケットやバッグなどに大切にしまっておきましょう。