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【密葬とは】家族葬や直葬とどう違うの?葬儀の流れやマナーは?

密葬 イメージ

本記事にはプロモーションが含まれている場合があります

密葬とは、「ひそかに遺骸(いがい)を葬る」「うちうちでする葬儀」という意味があり、主に故人の家族や親族、親しい友人などに限られた、うちうちで行われる葬儀のことを言います。

これだけですと、家族葬や直葬と同じのように思えますが、家族葬や直葬と、密葬とは大きな違いがあります。

本記事では、密葬とはどのような葬儀なのか、家族葬とはどう違うのかなど、解説していきます。

目次

密葬とはー家族葬・直葬との違いー

家族葬・直葬・密葬のそれぞれの葬儀の特徴からそれぞれの違いを見ていきましょう。

家族葬とは

家族葬とは家族や親族のみで執り行う小規模な葬儀のことを言いますが、参列者の範囲に特別な決まりはありません。

そのため、友人や知人など故人とゆかりのある人を招く場合もあります。

葬儀自体の流れは一般的な葬儀と変わりありません。

通夜・告別式・火葬などが執り行われます。

また、公正取引委員会が定めている暫定的な定義では、親族など故人の親しい関係者のみで参列者が50名未満の葬儀を家族葬、50名以上が参列する葬儀を一般葬とされています。

直葬とは

直葬とは、通夜や告別式などを執り行わずに、親族や友人などの親しい人のみで集まり火葬のみを執り行う葬儀のことを言います。

そのため、火葬式とも言われます。

通夜や告別式を執り行わないので家族葬とは大きく違いますね。

安置場所から直接火葬場へ移動し荼毘に付します。

火葬のみとはいえ、故人を送り出す儀式であることには代わり有りませんので、参列者は喪服を着用するのが基本です。

密葬とは

密葬とは、故人の家族・親族や親しい友人など、うちうちで執り行われる葬儀のことを言います。

通夜、葬儀、火葬までを上記のように限られた人のみで執り行います。

密葬と家族の違いは、後日本葬もしくは社葬やお別れの会など、改めて故人の近しい人以外の人が故人とお別れできる会を開催することが前提にあるのが基本です。

また、密葬には葬儀規模の規定は無いので、 1人で執り行う密葬もあれば、数百人規模の密葬もあります。

密葬が選ばれるケースは?

密葬は前述のように、うちうちでの葬儀の後に本葬もしくは社葬、お別れの会などを行うのを前提としてあります。

そのため、家族葬などと比べると、手間も費用もかさみそうですし、あまり選ばれることはなさそうですよね。

では、どのような場合密葬が選ばれるのでしょうか。

多くは、故人が企業の会長や社長といった社会的地位が高かった人、歌手や俳優などの芸能人、生前に大きな業績を残した人などの場合です。

上記のような方々の場合は、社員や取引先、関係者やファンなどの大勢の人が葬儀への参列を望まれることが予想されるので、通夜、葬儀などは家族や親しい人のみで落ち着いて故人とお別れできるように密葬が選ばれることが多くなっています。

葬儀費用について

上記にあげた人のように故人の生前の交友範囲が広い場合には、身内だけで密葬を行い、改めて本葬やお別れ会が執り行われる分、やはり葬儀にかかる費用も家族葬や直葬と比べても大きく変わってきます。

家族葬や直葬の場合は、一般的な葬儀よりも安価になるか、一般的な葬儀と同じくらいの金額になるのが大半です。

一方密葬の場合、密葬自体が家族葬もしくは直葬の形式で執り行われるため、その時点で通常と同等の葬儀費用がかかります。

その上で、密葬後に行われる本葬・社葬・お別れ会などの費用が加わりますので、一般的な葬儀や家族葬と比べて費用は高額になりますよね。

また、密葬後に行われる本葬・社葬・お別れ会などは、その規模も大きくなることが多く、伴って費用が高額になってきます。

密葬の流れ

密葬の流れは一般的な葬儀の流れと変わりません。

ただし、密葬を家族葬形式で執り行う場合と直葬形式で行う場合で流れが異なります。

それぞれの大まかな流れを見ていきましょう。

家族葬形式の流れ

【 1日目 】ご臨終~招待者への連絡

❶ご臨終

亡くなったら医師に死亡診断書を発行してもらい、死亡届を提出します。

死亡届については以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

❷関係者に連絡

親族や菩提寺・葬儀社など、亡くなられたことを連絡します。

❸ご遺体の安置

日本では法律により、亡くなられてから24時間以内に火葬することはできませんので、ご遺体は葬儀までの間ご自宅や安置所にて安置します。

ご遺体を安置場所まで搬送してもらう手配が必要です。

葬儀社が安置したご遺体の枕元に枕飾りを準備してくれますが、ご自宅で安置する際は故人を寝かせておける布団などの準備が必要になる場合があります。

❹葬儀の打合せ

喪主を中心に葬儀について葬儀社との打ち合わせをします。

棺や祭壇を決めたり、お願いする僧侶についての相談をしたりします。

この打合せの際に、プランの料金内に含まれているものと、オプションになるものをしっかり確認しておくことが必要で。

葬儀費用や葬儀の内容についての不安を解消し、後々のトラブルを避けることにもつながりますので、わからないことや不安に思う事は打合せで解消しておきましょう。

一般的には葬儀社が役所への死亡届や埋火葬許可書の申請の代行もしてくれます。

❺参列してほしい方に連絡

家族葬に参列してほしい方に連絡をします。

その際、密葬であることもしっかり伝えておきましょう。

あらかじめ、呼びたい方をリストにしておくと、迷うことなくスムーズに連絡できます。

【 2日目 】納棺~通夜

❶納棺

故人に仏衣(ぶつい・ぶつえ)という死装束を着せ、棺へ納めます。

「清拭(せいしき)」や「湯灌(ゆかん)」で故人の身体や髪を洗い清めた後に仏衣をまとわせ、装具なども装着し、旅支度をして納棺します。

納棺の際はお花や故人が生前好きだったものを一緒に収めたりします。

火葬場によっては一緒に火葬できないものがあったりしますので、事前に葬儀社や火葬場に確認しておきましょう。

❷通夜

家族・親族や親しい友人など、うちうちで通夜を執り行います。

【 3日目 】葬儀・告別式~本葬・社葬・お別れの会

❶葬儀・告別式

家族・親族や親しい友人など、うちうちでの葬儀・告別式を執り行います。

❷出棺

遺体を霊柩車で火葬場へ搬送します。

出棺の際は地域によって、故人が生前使っていたお茶碗を割るなどのしきたりがあったりしますので、事前に確認しておきましょう。

❸お別れの儀式

火葬場に到着後、火葬許可書を提出し、火葬炉の前で個人と最後のお別れとしてお別れの儀式を執り行います。

お別れの儀式では故人が生前好きだった音楽を流したりすることができる場合もありますので事前に葬儀社などに相談しておくと良いでしょう。

❹火葬

柩の蓋を閉め火葬が始まります。

火葬炉や故人の体格などによっても違いはありますが、一般的には1時間程度で終わります。

火葬が終わるまで参列者は火葬場の控室で待機をします。

❺お骨上げ

火葬が終わったら遺骨を骨壺に収めます。

一般的には二人一組で骨上げ箸を使って1,2片の遺骨を納めていきます。

順番は喪主⇒遺族⇒親族のような流れで、故人との関係が近い人から行われます。

遺骨は足から腕・腰・背骨・肋骨・歯・頭蓋骨と下から上へと順番に拾い上げ、骨壺の底が足になるように納めていきます。

骨壺の中が生前と同様に下が足、上が頭になるようにおさめていくのです。

最後に喪主が喉仏を骨壺に収めます。

喉仏はその名の通り仏が座禅を組む姿に似ているため、最後に収めて骨上げの儀式の終わりとなります。

地域によっては拾い上げる遺骨の順番にも違いがありますので、基本は係員の指示に従ってください。

❻初七日法要

近年では葬儀の簡略化が進み、初七日法要は繰り上げて葬儀と一緒に執り行うことが多くなっています。

葬儀と別で初七日法要を行う場合は午前10時ごろから開始、30~60分程度の読経後、精進落としの会食をするのが一般的で、合わせて2時間~2時間半程度です。

❼精進落とし

僧侶や参列者に精進落としの食事を振舞います。

精進落としには、日常に戻るという意味があります。

以前は、遺族は初七日までは肉や魚などは口にせず精進料理を食べるという慣わしがありました。

初七日には、精進料理を食べる生活から日常の食事に戻るという意味から「精進落とし」と名づけられたとも言われています。

❽本葬・社葬・お別れの会

後日改めて関係者を招待し、本葬・社葬・お別れの会などを執り行います。

直葬形式の流れ

直葬は前述のように通夜や告別式を執り行わずに火葬のみを行う葬儀です。

ただし、法令上、遺体の火葬は亡くなってから24時間経過していないと行うことができないため、一旦は自宅や安置所に遺体を安置することになります。

また、直葬の場合は事前に親戚や菩提寺の僧侶など故人との関係が深かったような方に理解を求めておいた方が良いでしょう。

密葬の場合は改めて本葬などを行うことが多いですから、あまり無いかもしれませんが、後から「故人とのお別れを一般葬や家族葬で行いたかった」などということになる可能性があります。

このようなこと親戚や菩提寺との関係が悪化してしまうようなことになると、故人も浮かばれないですよね。

ですので事前に直葬形式で行おうと考えていることを相談し、理解を得ておくとよいでしょう。

【 1日目 】ご臨終~葬儀社と打ち合わせ

❶ご臨終

亡くなったら医師に死亡診断書を発行してもらい、死亡届を提出します。

死亡届については以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

❷関係者に連絡

親族や葬儀社などに、亡くなられたことを連絡します。

❸ご遺体の安置

日本では法律により、亡くなられてから24時間以内に火葬することはできませんので、ご遺体は葬儀までの間ご自宅や安置所にて安置します。

ご遺体を安置場所まで搬送してもらう手配が必要です。

葬儀社が安置したご遺体の枕元に枕飾りを準備してくれますが、ご自宅で安置する際は故人を寝かせておける布団などの準備が必要になる場合があります。

❹葬儀の打合せ

喪主を中心に葬儀について葬儀社との打ち合わせをします。

棺を決めたり、僧侶に読経をお願いするかなどについての相談をしたりします。

この打合せの際に、プランの料金内に含まれているものと、オプションになるものをしっかり確認しておくことが必要で。

葬儀費用や葬儀の内容についての不安を解消し、後々のトラブルを避けることにもつながりますので、わからないことや不安に思う事は打合せで解消しておきましょう。

一般的には葬儀社が役所への死亡届や埋火葬許可書の申請の代行もしてくれます。

【 2日目 】納棺~本葬・社葬・お別れの会

❶納棺

故人に仏衣(ぶつい・ぶつえ)という死装束を着せ、棺へ納めます。

「清拭(せいしき)」や「湯灌(ゆかん)」で故人の身体や髪を洗い清めた後に仏衣をまとわせ、装具なども装着し、旅支度をして納棺します。

納棺の際はお花や故人が生前好きだったものを一緒に収めたりします。

火葬場によっては一緒に火葬できないものがあったりしますので、事前に葬儀社や火葬場に確認しておきましょう。

❷出棺

遺体を霊柩車で火葬場へ搬送します。

❸お別れの儀式

火葬場に到着後、埋火葬許可書を提出し、火葬炉の前で個人と最後のお別れとしてお別れの儀式を執り行います。

❹火葬

火葬の際、僧侶に読経をお願いする場合もあれば、参列者で焼香のみを行う場合もあります。

これにより葬儀費用なども変わってきますので、このあたりも葬儀社に相談しておきましょう。

火葬自体は火葬炉や故人の体格などによっても違いはありますが、一般的には1時間程度で終わります。

火葬が終わるまで参列者は火葬場の控室で待機をします。

❺お骨上げ

火葬が終わったら遺骨を骨壺に収めます。

一般的には二人一組で骨上げ箸を使って1,2片の遺骨を納めていきます。

順番は喪主⇒遺族⇒親族のような流れで、故人との関係が近い人から行われます。

遺骨は足から腕・腰・背骨・肋骨・歯・頭蓋骨と下から上へと順番に拾い上げ、骨壺の底が足になるように納めていきます。

骨壺の中が生前と同様に下が足、上が頭になるようにおさめていくのです。

最後に喪主が喉仏を骨壺に収めます。

喉仏はその名の通り仏が座禅を組む姿に似ているため、最後に収めて骨上げの儀式の終わりとなります。

地域によっては拾い上げる遺骨の順番にも違いがありますので、基本は係員の指示に従ってください。

❻本葬・社葬・お別れの会

後日改めて関係者を招待し、本葬・社葬・お別れの会などを執り行います。

密葬のマナー

密葬を執り行ったり、参列したりする機会はあまりないでしょう。

そのため、喪主としても参列者としてもマナーは気になるところですよね。

基本的には一般的な葬儀のマナーと違いはありませんが、喪主の場合と参列者の場合に気になるマナーについて見ていきましょう。

喪主のマナー

服装は?

密葬も葬儀の場ですから、一般葬と同様に喪服を着用するのが好ましいでしょう。

密葬のお知らせの送り方は?

密葬のお知らせは招待する人のみに送ります。

その際「故人の遺志を尊重してうちうちで執り行うことになった」などの密葬の理由を添えるようにしてください。

密葬で弔事は御願いするの?

密葬は基本的に故人の身内や親しかった知人や友人のみを招待していますので、弔辞をお願いすることはありません。

弔辞をお願いするのは、後日執り行われる本葬などです。

会社への連絡や報告は?

会社へは訃報を知らせつつ、密葬であることを早めに伝えましょう。

その際、弔問や香典、花輪などを辞退する場合はその旨も併せて伝えます。

また、密葬後は滞りなく終わった旨も改めて会社に報告しましょう。

参列者のマナー

服装は?

密葬も葬儀の場ですから、一般葬と同様に喪服や準喪服、略礼服を着用するのが好ましいでしょう。

男性の場合は黒の上下、女性の場合は黒の上下もしくはワンピース、子どもの場合は制服がある場合は制服、制服がい場合は黒、紺、グレーの上下やワンピースをなど、落ち着いた色で柄の無いものを選ぶと良いでしょう。

香典は?

密葬に香典を用意していくか同課は、招待状の香典に関する記載の有無で判断しましょう。

「香典は遠慮します」や「御厚志お断りします」などの記載がある場合は香典は不要です。

逆に香典について何も記載が無い場合は香典を用意していきましょう。

故人との関係から、どうしても香典を渡したいという場合でも、香典を遠慮する旨の記載がある場合は持参しないのがマナーです。

無理に香典を渡してしまうと、その一人のために遺族が香典返しの準備などをしないといけなくなったり、有難迷惑になってしまう可能性がありますので、遺族の気持ちを尊重しましょう。

香典の相場は以下の通りです。

  • 両親:5~10万円
  • 兄弟姉妹:3~5万円
  • 親族:1~2万円
  • 友人・知人・仕事関係:3~5千円

また、香典の表書きは一般葬と同様です。

一般的には、浄土真宗以外の仏教の場合は「御霊前」、浄土真宗の場合は「御仏前」、神道の場合は「玉串料」、キリスト教の場合は「御花料」などとなり、宗教や宗派によって変わりますので事前に確認しておきましょう。

供花は送って良いの?

密葬の知らせを受けたうえで参列ができない場合でも、密葬の場合お花を贈るのは控えたほうが良いでしょう。

どうしてもお花を贈りたい場合には事前に遺族に確認しておきましょう。

弔電は送って良いの?

密葬の知らせを受けたうえで参列ができない場合でも、密葬の場合は弔電も控えたほうが良いでしょう。

そもそも招待を受けていない場合は送らないのがマナーです。

密葬は周囲の方にあまり知られずに、うちうちで密やかに行いたいという遺族の意思があるでしょうから、その気持ちを汲み取ることが大切です。

招待されてなくても参列して良い?

もし、葬儀があることを耳にされた場合でも、招待されていない場合は勝手に参列しないでください。

本葬などの招待を受けた際に参列しましょう。

まとめー密葬とはー

密葬とは、「ひそかに遺骸(いがい)を葬る」「うちうちでする葬儀」という意味があり、主に故人の家族や親族、親しい友人などに限られた、うちうちで行われる葬儀のことを言います。

故人が企業の会長や社長といった社会的地位が高かった人、歌手や俳優などの芸能人、生前に大きな業績を残した人などの場合に密葬が選ばれることがおおくなっています。

密葬の多くは家族葬形式で執り行われますが、直葬形式で行われる場合もあり、いずれの場合も後日あらためて本葬・社葬・お別れの会などを執り行うことが前提としてあり、この点が家族葬や直葬との大きな違いです。

密葬を執り行う場合は招待の仕方など、参列者への配慮を忘れないようにしましょう。

密葬に参列する場合、招待されなかった場合も本記事にあげたようなマナーに注意し、遺族の気持ちを汲み取り尊重することが大切です。

また、葬儀の際には、「密葬にするかどうか」「葬儀社や葬儀場をどこにするか」「葬儀の規模をどうするか」など悩まれることが多いでしょう。

以下で葬儀について気軽に専門家に相談できる窓口や、全国の斎場や葬儀社を探せる窓口、低価格でシンプルな葬儀を提案してくれる窓口をご紹介するので是非参考にしてみてください。

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