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冠婚葬祭の冠ってどうゆう意味?行事一覧など正しく解説

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冠婚葬祭、何気なく使っている四字熟語ですが、実際のところ冠ってどんな意味があるのでしょうか?
婚や葬はわかりやすいですが、冠は正直どんな意味があるのかわかりづらいですよね。

そこで今回、冠婚葬祭の冠について気になる事全てまとめました。
冠婚葬祭の冠の意味はもちろんのこと、由来や行事についてまでまとめていますので、ひとつの豆知識としてお楽しみください。

目次

冠婚葬祭の冠ってどうゆう意味?

冠婚葬祭の冠は、カンまたはかんむりと読みます。
冠と言えば頭にかぶる王冠などを思い浮かべますよね。

まさにあの冠が冠婚葬祭の冠なのです。

冠はピカピカ光る金色のものを思い浮かべがちですが、元服の際に初めてかぶっていたものも冠と呼んでいますので、冠婚葬祭の冠は元服の冠または烏帽子を指していると考えると良いですね。

冠婚葬祭の冠の由来

冠婚葬祭の冠は元服の際の冠や烏帽子です。
なので冠婚葬祭の冠には元服という意味があるのです。
元服と言えば昔でいう成人式を迎える儀式とも言われていますね。

つまり大人と子供の節目になるわけですが、よく元服は成人式と言われるものの元服自体は数え年で12歳から16歳と若く、それよりももっと若い5歳から6歳で元服を迎える時代もあったというので驚きです。

なので、厳密にいうと成人式ではないのですが、節目という点では同じですね。
そのため、人生の節目を祝うという由来が冠にはあるとされています。

冠婚葬祭の冠以外の由来は?

では冠婚葬祭の冠以外の婚葬祭にはどんな由来があるのでしょうか?
折角なので、こちらもおさらいしていきましょう。

冠婚葬祭の婚

冠婚葬祭の婚は言わずもがな結婚です。
結婚式以外にも、披露宴なども婚に含まれています。

冠婚葬祭の葬

こちらも言わずもがな葬式のことですね。
葬式以外にも、告別式も含まれています。

冠婚葬祭の祭

冠婚葬祭の祭は冠と同じくらい、不思議な存在です。
どんな意味があるのか、見た目じゃよくわかりませんが、こちらは「祭」で想像するような騒がしい意味があるわけではなく、四季の行事という意味があります。

つまり祭はワイワイやるものばかりを指すのではなく、神仏・祖霊などに対して集団的儀礼行動も指しますので、冠婚葬祭の祭もまた感謝や祈りをささげるという点で正月やお盆・彼岸などを指しています。

冠婚葬祭の冠の行事

冠婚葬祭の冠の意味や由来についてもわかってきたところで、では冠婚葬祭の冠に当てはまる行事はどのようなものがあるのでしょうか。
行事の名前と内容を紹介します。

どのような行事があるのかまず、リストアップしたものが以下になります。

  • 帯祝い
  • 出産祝い
  • お七夜
  • 宮参り
  • 初節句
  • 初誕生
  • 七五三
  • 十三詣り
  • 入園・入学
  • 成人式
  • 進学・卒業・就職
  • 還暦や長寿祝い
  • 厄除け・厄年
  • 新築の地鎮祭
  • 新築の上棟式
  • 新築完成または新居入居
  • 改装や改築・増築
  • 転勤や栄転
  • 開業や開店
  • 受賞・叙勲
  • 出演や出場
  • 出版記念
  • 昇進・昇格
  • 社屋新築落成
  • 選挙や出馬・当選
  • 退官または定年退職
  • 発会記念・創立記念
  • 発表会や展覧会
  • 表彰や受賞

冠婚葬祭の冠には節目という意味があるため、節目であれば冠に当てはまるわけです。
だからこそ、書き出してみるとこんなに多くなるわけですね。
それぞれ、どのような時にどんな風にお祝いするのかを解説します。

帯祝い

帯祝いというのは安定期に入る妊娠5か月目の戌の日、岩田帯を腹に巻いて安産を願う行事です。
日本でも有名な古事記にも帯祝いの起源とも言われている描写があるなど、とても古い風習ですね。

岩田帯を巻く以外に、現在では両家の両親を交え祝い膳を囲み簡単に帯祝いをすませることも多くなってきていますが、正式な方法としては帯役を子宝に恵まれた夫婦に依頼・仲介を招いて両家の両親も同席している場で帯を巻くなどしきたりがあります。
ただ正直、帯役を見つけること自体が難しいこともあるため、母または姑に腹帯を巻いてもらう家庭も増えています。

神社で安産祈願する場合は、岩田帯を神社で購入後に両家の両親と共に祝い膳を囲みます。

いずれにせよそこまで堅く考えなくても良いでしょう。
帯祝いを考えている場合は必ずかかりつけのお医者さんに相談し、巻いても良いか、巻くならどのあたりなら問題ないかなど聞いておくようにしましょう。

出産祝い

出産祝いとは、赤ちゃんが産まれた際にお祝いする行事のことです。
プレゼントを贈るなどして、赤ちゃんの誕生をお祝いします。

現在はプレゼントを贈る慣習となりましたが、元々は男の子の赤ちゃんには熨斗目模様の紋付広袖、女の子の赤ちゃんの場合は友禅模様の紋付の着物を妻の実家から送ってお宮参りの際に着せお祝いしていたとのこと。

出産祝いは赤ちゃんが産まれてから生後1か月以内、赤ちゃんが無事に産まれたことを確認してから行います。

お七夜

お七夜(おしちや)とは赤ちゃんが産まれて7日目に行う出産後はじめてのお祝いです。
生後7日目に命名式をし、名前を披露。
祖父母と共に食事などでお祝いするほかにも、家族だけでお祝いするなど現在は簡単におこなうご家庭も増えています。

元々は、赤ちゃんが7日目まで無事であったことをお祝いする行事でした。
昔は今ほど赤ちゃんの生存率が高くなかったため、7日目まで無事であったことをお祝いする行事がうまれたのでしょう。

現在は産院を退院する時期と重なるため、退院祝いも一緒にお祝いすることも多くなっています。
ただし、7日目にこだわる必要もないと言えます。
やはり出産後の母子の体調はデリケートなものですから、体調がベストの日を選びお七夜を行うと良いでしょう。

宮参り

宮参りは土地の守り神「産土神(うぶすながみ)」に対し、赤ちゃんが無事に産まれましたよと報告し、これからも健康のまま成長できるよう祈願する儀式です。
元々は産土詣(うぶすなもうで)と呼ばれていましたが、室町時代あたりでお宮参りと呼ばれるようになり、初宮参りや初宮詣と呼ばれる場合もあります。

お宮参りの時期ですが産まれた日を1日とし、男の子は生後31日目から32日目、女の子は生後32日目から33日目となります。
ただ現在、この日数を厳格に守る必要はないと言われており、大体生後1か月ごろを目安に行うご家庭も多いです。

地域によっては、生後100日目から120日目のお食い初め(百日祝い)のタイミングでお宮参りをする場合もあります。
気候によってもお宮参りの時期をずらすこともあるので、行けるタイミングで行き、産土神に赤ちゃんの出産報告をするようにしましょう。

気になるお宮参りの方法ですが、一般的には神社に参拝・御祈祷を受けます。
併せて記念撮影や食事会などを含む場合もあります。

初節句

初節句は赤ちゃんが迎える初めての節句です。
節句というのは元々、季節の変わり目となる日を指していますので、赤ちゃんが初めて迎える季節の変わり目が初節句というわけですね。

赤ちゃんの成長を願う行事で、女の子なら3月3日に桃の節句でひな人形、男の子は5月5日の端午の節句で五月人形を贈ります。
お雛様や五月人形は厄災から遠ざける=身代わりになるといった役割もありますので、節句の時期には飾っておくようにします。

初誕生

赤ちゃんが産まれてから1年目に迎える誕生日を初誕生と言います。
1年無事に成長できたことを親戚など招きお祝いします。

祝い方は地域ごとに様々で、一升餅を背負わせる背負い餅、わらじを履いた足で餅を踏ませる踏み餅など個性がありますね。
その他、子供の前に様々なものを置いて選ばせる占いのような選び取りといった儀式などもありますよ。
ソロバンなら商人、筆なら文学や芸術など選び取るものによって将来を占うなど面白いですね。

七五三

七五三は3歳・5歳・7歳のタイミングで行う儀式です。
年齢により名称・意味が違い、儀式の年齢も男女で異なります。

七五三は、平安時代から行われていた宮中の3つの儀式が基となっております。
昔は7歳までは神の子として扱われており、7歳にして初めて人として一人前であると認められていたという背景があります。
やはり、昔は子供の死亡率が高かったので、こういった風習がうまれたのでしょう。

3歳の男の子と女の子は髪置きの儀、5歳の男の子は袴着の儀、7歳の女の子は帯解の儀を行います。
七五三自体は毎年11月15日とされていますが、都合や体調などを考え行けるタイミングで行うと良いでしょう。

十三詣り

十三詣り(じゅうさんまいり)とは、旧暦の3月13日に数え年13歳の子供が行う通過儀礼です。
新暦の場合は、3月13日から5月13日の間に行われています。

どのような儀式なのかというと、数え年13歳の子供が虚空蔵菩薩に参拝するというものです。
初めての厄年を迎える歳ですから、厄払いをして無病息災を祈るという意味があるわけですね。

十三詣りの他にも、知恵詣、知恵もらいなどとも呼びます。

入園・入学

こちらは字のまま、入園と入学をお祝いする行事です。
地域によっては親せきや近所の人も呼び、酒やご馳走を振舞いながら入園や入学のお祝いをします。

成人式

成人式は満20歳を迎え新成人になったことをお祝いする行事です。
社会的責任への自覚を促す日で、1月の第2月曜日に行います。

ただここで気になるのが、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げになった点。
成人を祝うのが成人式なら2023年からは18歳で成人式を行うのだろうかと疑問がうまれますよね。
ただこちら、現在は多くの自治体で成人式自体は満20歳で行うとのことですから、成人式に関してはあまり気にしなくても良さそうです。

ただ成人式を二十歳の集いなどに名称を変更する自治体も出てきていることから、成人式の名称がなくなる可能性や成人式の年齢が変わる可能性がないとは言えません。

進学・卒業・就職

進学や卒業・就職したときに家族や親しい友人らと共にお祝いする行事です。

還暦や長寿祝い

還暦祝いまたは長寿祝いも冠婚葬祭の冠のひとつです。
還暦祝いは満60歳の年、長寿祝いは満60歳(還暦)・満70歳(古希)・満77歳(喜寿)・満80歳(傘寿)・満90歳(卒寿)・満99歳(白寿)があります。
大体が誕生日にお祝いすることが多いですが、場合によっては集まりやすい日曜祭日を選ぶこともあります。

厄除け・厄年

節目をお祝いする冠婚葬祭の冠には厄年も含まれております。
これはなぜか、元々厄年の厄は役目の役でした。
なので重要な役回りを持つ・役職に就くといった意味合いがありましたが、段々とこの年に体調を崩す人が多くなったことから厄の習慣のみ残ったといわれております。

厄年は数え年で男性が25・42・61歳で、女性が19・33・37歳の頃です。
男性の本厄は42歳、女性の本厄は33歳です。
どちらも42(しに)、33(さんざん)と読めることからこのようになったと言い伝えられています。
本厄の際は前後1年も前厄・後厄と言われておりますから、3年気を付けて過ごしましょう。

祈祷の時期は正月から節分の間と言われておりますが、誕生日にあわせることも多くなってきました。

新築の地鎮祭

地鎮祭は家を建て始める前に神主を呼び工事安全を祈願する儀式です。
土地を守る神様に、土地を使用しますのでよろしくお願いしますと許しを請うわけですね。
地鎮祭自体は工事が始まる前に縁起のいい日に行います。
建築の場合は建築吉日の健・満・平・定・成・開から日取りを決めます。

新築の上棟式

上棟式は棟上げまで工事完了したことに感謝し、これからも家を守ってくださいと願う儀式です。
棟上の他、建前や建舞とも言われており、棟木や祭壇へ白くひらひらした紙の幣足を建て、日の丸扇子・破魔矢を飾り四方を酒と塩・米で清め祈ります。

新築完成または新居入居

新築が完成または入居のタイミングでお祝いを贈る行事です。
完成後の一週間以内に送り、家に招かれている場合はその時に持参します。
お祝い品を贈る場合は新築が完成する前や入居前ではなく、完成後に贈るようにしましょう。

改装や改築・増築

改装や改築・増築の場合、基本的にはお祝いしないというご家庭が多いのですが、身内や親しい間柄ではお祝いを贈ることも少なくありません。
特に必須というわけではありませんが、親しい場合は贈るのも良さそうです。

転勤や栄転

昇格や昇進が約束された転勤(栄転)の場合はお祝いにする行事です。
主に、贈り物をしお祝いします。
逆に低い部署へ転勤になる場合もありますので、この点には気を配る必要があります。

開業や開店

事業を起こす・お店を開く際にするお祝いのことです。

受賞・叙勲

受賞・叙勲された際に、お祝いする行事です。
知らせがあればすぐにお祝いをするようにします。
お祝いの場に参加する場合は、花やお酒などを持参し、賑やかになる品を贈りましょう。
ただし、電話にてすぐお祝いの言葉をかける場合は、相手が忙しいことを踏まえ親しい間柄のみにする必要があります。

出演や出場

テレビや映画などに初出演・主演・主役として決まった場合は、親しい間柄で祝う習慣があります。
出演や出場を確認したら一週間以内に贈ると良いでしょう。

出版記念

雑誌や単行本など出版物が刊行された記念にお祝いする行事です。
初出版の他に、記念出版やベストセラーなどもお祝いします。
お祝いを贈られた側は、お返しとして出版された本・お礼の言葉を付けて祝い返しします。

昇進・昇格

昇進や昇格の際に内輪で祝う行事です。
日頃お世話になっている上司や会社の部課単位でお祝いする場合もあります。
昇進や昇格が決まってから一週間以内にお祝いを贈るのが一般的です。

社屋新築落成

個人の新築祝いと同じように、企業の建設物・施設が完成したときもお祝いします。
完成披露のために行うのが一般的ですね。

選挙や出馬・当選

国政選挙や市区町村の選挙などに出馬や当選した際に行うお祝いの行事です。
決定後の一週間以内に贈ります。
ただし、贈られた側はお祝い返しをすると寄付とみられ違反になるため注意してください。

退官または定年退職

退官や定年退職の際に、労わりの意味で行う行事です。
内輪で行うことが多いですが、部課単位や同僚で歓送会を催すこともあります。

発会記念・創立記念

活動や業務がスタートした日に発会や創立を祝い行う行事です。
例えばデパートなども「●●年記念!」という見出しでセールをすることもありますが、こういった行事も創立記念や発会記念に含まれます。

発表会や展覧会

その人にとっての晴れ舞台を祝う行事です。
招待を受けたら会場に足を運び、何らかのお祝いを持参すると良いでしょう。
ただし、チケット購入の場合はお祝い持参は必要ありません。
チケットを頂いた場合は、入場料+αで金封を包むと良いでしょう。

表彰や受賞

表彰や受賞をお祝いする行事です。
お知らせを受けた際は、できるだけ早めに気持ちを伝えます。
ただ発表直後は連絡が渋滞しがちですので、電話または電報でお祝いの言葉を短く伝えるようにします。
祝賀会などがある場合は会でお祝いを伝えるようにしましょう。

冠婚葬祭の冠の内容は時代によって変わる!

冠婚葬祭の冠にある行事を見てわかるように、イベント内容は時代によって変わります。
例えば2012年と2015年の冠婚葬祭の冠も微妙に違うでしょうし、2012年と2018年を比べるとまた違っているでしょう。

お祝いするタイミングは同じでも、お祝いの仕方やマナーも時代によって変化しますから、お祝いの書き方や贈答品・その時に着用したほうが良い服装(スーツ・ドレスがいいのかラフがいいのか)などその都度検索し例文などを参考にした方が良さそうですね。
よく言えば冠婚葬祭の冠は時代によって変わることを考えると一期一会の行事として楽しむのもアリです。

まとめ

冠婚葬祭の冠とは、人生の節目の行事を表すものという話でした。
冠婚葬祭の冠の行事を見てみると、とても多く様々な種類のイベントが目白押しです。
人生の特別なイベントが詰まっている冠婚葬祭の冠、是非この機会に注目してみてください。

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