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お盆に海に入ってはダメ?足を引っ張られる?理由や言い伝えを解説

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皆さんも、『お盆の時期には危険だから海に入ってはダメ』『お盆を過ぎたら海水浴は控えたほうが良い』などと一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
特に幼少期のころから、お盆に海に入ると足を引っ張られる・溺れたり事故が多いから危険などと聞かされて育った方も多いと思います。
そこで今回はお盆に海に入ってはダメ?足を引っ張られる理由は?
なぜ、このような言い伝えがあるのか、お盆期間中やお盆以降の海水浴を避けるべき理由を解説していきます。

目次

お盆とは

お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の行事です。

お盆には、先祖の霊が一年に一度家に帰ってくるといわれており、その霊を迎え、安らかに成仏してほしいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めて供養します。

故人が亡くなって四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を新盆といいます。
新盆は、故人の霊が初めて帰ってくるお盆なので、家族や親族のほか、故人と親しかった方を招いて、特に手厚く供養を営みます。

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まだの方は早めに準備しましょう!

お盆の期間はいつ?

お盆の期間は例年決まっていて、日本全国ほとんどの地域が8/13から8/16になります。
・8/13(迎え盆)
・8/16(送り盆)

海水浴シーズンはいつ?

海水浴に適した時期は、各地で行われる海開きの日以降を目安と考えると良いでしょう!
海開きが行われる時期は、西日本で7月上旬ころ、東日本の場合は7月中旬ころが中心です。
時期が近づいてきたら、最寄りの海水浴場で、いつごろ海開きが行われるかチェックしてみましょう。
コロナも落ち着いて来たので、海の家も復活して賑わうのが楽しみですね!

海水浴シーズン終了は8月下旬

海水浴シーズンが終わるのは、基本全国的に8月となっています。
こちらも地域によって若干時期が異なりますが、西日本では8月末ごろ、東日本では8月下旬(お盆明けころ)を目安に考えると良いでしょう。
ですが、冒頭部分でも述べたようにお盆期間中やお盆以降の海水浴は極力避けたほうが良いとされてますので、できればお盆前までに海水浴に出かけると良いでしょう!
お盆期間中やお盆以降に海に入ってはダメな理由を次に解説していきます。

お盆に海に入ってはダメな理由は?

昔から「お盆の海水浴は良くない」といわれています。
筆者も子供のころからおばあちゃんに「お盆中は(お盆過ぎたら)海に行ったらダメだよ!霊に足引っ張られて帰ってこれなくなるよ!」
などと口酸っぱく言われてきました。
はたして、どのような理由や根拠でそれらの考え方が一般的になったのでしょうか。

風習・言い伝え

まず、お盆には亡くなられた先祖の霊が現世に帰ってくると言い伝えられています。
地域によっては海は川などの水をつたって帰ってくるなども言い伝えられてるようです。

お盆に海でなくなった人が里帰りしてあの世に戻るときに海を泳いで帰るという説もあったりするそうです。
また、言い伝えでは旧暦の7月(お盆期間中)は閻魔斎日といって、閻魔様の休日とみなされています。
この時期には地獄の釜の蓋が開き、あの世から霊が集まってきやすいと考えられているのです。
この期間はちょうどお盆の時期と重なっており、先祖の霊も戻ると考えられているため、霊が海水浴に来た人の足を引っ張る事を恐れて、海を避けるようになったといわれているみたいですね。

土用波(どようなみ)が起こりやすい

夏のこの時期を境に、日本各地で台風が多く発生します。
土用波(どようなみ)とは遠くに存在する台風の影響で普段より2~3倍もの大きさになる波のことを言います。
この波の特徴

  • 大きいうねりの波
  • 沖にあるときは目立たないが海岸で波が高くなる

天候は穏やかで風も吹いていないのに急に高い波が来ることもある予想のしづらいものです。
高波が引くときの力も強く、砂浜で遊んでいて海にさらわれる危険性も出てきます。
これも、お盆に海に入ってはダメな理由の言い伝えを後押しする一つと言えるでしょう。

離岸流(りがんりゅう)が発生しやすい

離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い波のことです。

この波の特徴

  • 秒速2m進むこともある早い流れの引き潮
  • 発生するとひざくらいの深さでも巻き込まれて知らないうちに沖まで流される

離岸流に逆らうのは厳しく、人の力で泳いで帰ることは難しいようです。
お盆に海へ入ると足を引っ張られると言い伝えられているのは、
この離岸流が沖へ戻ろうとするとき足をひっぱられているように感じるからかもしれません。

海水浴や水遊びをする時はライフジャケットを身につける習慣を!
特に小さなお子さんには親御さんがきちんと着せてあげましょう。

離岸流が発生しやすい場所

離岸流が起こりやすい場所として、主に以下が言われています。

  • 防波堤や桟橋、灯台など人工構造物の付近
  • 遠浅で海岸線が開けている所
  • 外洋から近い海岸

構造物には近づかないことや、たとえ遠浅でも不用意に沖のほうまで行かないなど、水流の変化には十分に注意しましょう。

クラゲが大量発生する

お盆の時期は、クラゲが大きく成長する時期でもあります。
土用波の発生も重なり、外洋にいた大量のクラゲが波にのって北上し、日本各地の沿岸に現れますので、刺される被害が増えます。
お盆の海水浴の危険性を経験で知っていた昔の人が、この時期の水遊びを禁じたとも考えられます。

お盆期間中は釣りもダメ?

お盆に海に入るのがダメならば、海に入らず釣りはOKなのか?と考える人も多いようです。
ですが、お盆の時期には釣りを禁じている地域も多くあるようです。
釣りは殺生にあたるため、海水浴とは別にお盆の時期に禁じられている言い伝えの一つです。
水難事故のリスクから考えても、高潮や台風などの危険性が高くなるこの時期、堤防や水辺の近くに出かけることは避けるべきでしょう。

まとめ

お盆に海に入ってはダメ?足を引っ張られる?理由や言い伝えまとめ
お盆の時期に昔からよく耳にする『お盆の時期には危険だから海に入ってはダメ』

  • お盆に海に入ると呼ばれる
  • お盆に海に入ると足を引っ張られる

などの霊的な言い伝えがあるのは全国的にも有名で確かな話のようでしたが、事実かどうかはいったん置いておきましょう。

信じるか信じないかは皆さん次第ですね!
もしかしたら8月後半からの海の変化から生じる危険(波・台風・クラゲなど)を避けるため、子ども達を海に近づけないための大人たちの知恵だったのかもしれません。なんにしろ現実的にもお盆、お盆以降の海は危険だという事が分かりましたね!

基本的には「お盆以降は海や川はもう秋」と考え、海水浴をはじめとする水遊びは気をつけましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

幼少期の頃から当たり前の文化として存在していた、祭や七夕などのイベントが大好きで、お祭り行事に関する知識を深めていました。
歴史や意義を知る事で、よりお祭りが楽しめるように私の知識を執筆します!

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